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NO.7 フジコ・ヘミングさん
ブリュッセル初公演を前にインタビュー

今回は日本でも大活躍されているピアニスト、フジコ・ヘミングさんの登場です。
2012年3月31日(土)にブリュッセル音楽院でのリサイタルのために来白
されます。その前にインタビューの機会を頂き、ベルギーにまつわる思い出、音楽に対する思いなどをお聞きしました!

【フジコ・ヘミング】 
日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人建築家の父の間にベルリンで生まれる。5歳の時に日本に帰国後、母親からピアノの手ほどきを受け、東京芸大在学中に数々の受賞後、ドイツへ留学。今世紀最大の作曲家・指揮者の一人と言われるブルーノ・マデルナに才能を認められ、レナード・バーンスタインにも支持されるが、風邪で聴力を失うというアクシデントに遭遇。 95年に帰国後、リサイタルとNHKのドキュメント番組が大反響を呼び、99年にはCD「奇蹟のカンパネラ」をリリース。クラシック界異例の売り上げで日本ゴールドディスク大賞、クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを計4回受賞という偉業を成し遂げた。聴く者の心を優しくする魂の響きで多大に支持されているクラシックピアノの偉才。 詳しいプロフィールはこちらから。

特に思い出に残っているヨーロッパでの公演はありますか?

過ぎ去ったコンサートは忘れることにしていますが、最近のコンサートならいくつか覚えています。2010年のパリ、ショパンのゆかりのランベール宮殿でのコンサートや、同じ年の12月ワルシャワ宮殿でのショパンフェスティバル。2007年ニースオペラ座でのニースフィルとの共演も忘れがたいです。いずれの会場もお客さんが熱狂してくれました。

外国での公演も多いですが、国によって聴衆、ホールの雰囲気など違う所などはありますか?

日本人とヨーロッパ人、アメリカ人は反応が全然違う。
日本人は感情を外に出さず心で感じとるから、演奏家は慣れていないと物足りなく感じるかもしれない。でも演奏会によく通うのはいいところ。30年後のことより今を楽しんでいる国民と最近思う。

ベルギー関連で思い出に残る、または記憶に強く残っている事などはありますか?

ベルギーは通り過ぎただけで、初めて行くことになります。
今思いつくことは、ベルギー国立のミッコ(指揮者)との日本公演や、以前共演したミッシャ・マイスキーが住んでいるということでしょうかね。

ブリュッセル公演を控えておられますが、ブリュッセルの印象があればおしえてください。

全然知らない分たのしみです。そう、王室がある国よね。

ベルギーは、チョコレート、ビール、フリッツなど有名なのですが、お気に入りの食べ物やお料理などはございますか?

ミルクチョコレートは演奏の前に必ず食べます。お肉を食べないのでジャガイモと豆は生命の糧。フリッツはマヨネーズより塩がいいですね。マヨネーズは太るから控えています。

2004年にベルギー国立交響楽団のミッコ・フランク氏指揮の下での日本ツアーで共演された際に東京のコンサートに行きました。色々な国のオーケストラと共演されていらっしゃるのであまり覚えてはいらっしゃらないかもしれませんが、何かベルギーらしいなと感じられた事はありますか?

日本ツアーのことはよくはあまり覚えていませんが、ミッコ・フランクは素晴らしい指揮者でした。公演後のダンスパーティーで彼がピアノを弾いて他の団員も楽器を弾いて楽しかった。

その際の打ち上げパーティーで、私の知り合いの楽団員(ウクライナ系イスラエル人でイスラエルに移住、現在はベルギー在住)が、フジ子さんとたくさん話をさせて頂いたそうです。 彼はフジコさんがその昔異国の地で苦労されていた時代、「本当に低額のレッスンで生活を立てていたけれど、今は沢山お金がある状態。でもそんな事はどうでも良い。」と仰っていられた事に感銘を受けたと私に話してくれました。

うれしいですね。

ベルギーに限らず西洋諸国では移民も多く、生まれ育った国と民族、個人のアイデンティティーなどで悩む人も多いです。ドキュメンタリーでは「どこの国にも属さない」と仰っておられましたが、そういう考えに至られたのはいつ頃、またどのような経験からですか?

当時、日本では(外国人を親に持つ子供は)珍しかったので子供の頃いじめられました。
人間は心が狭いと思う。
私はどこの国も好き、愛の手をさしのべたい、どこの国の出身だろうとかまわない。
いろんな国籍の背景をもっている人がたくさんいる時代、何人でもいいじゃない。

フジ子さんに取って日本に帰国されてから生活が一転された事と思います。その中で何かこれだけは、昔から何一つ変わっていないものというものはありますか?

今、動物や子供など社会的弱者を助けられるのはうれしい。
昔と何も変わってない、忙しいだけ。

フジコさんのお母様はどんなに貧しくても決してピアノだけは手放されず、フジ子さんに音楽の教育をされたようで、 戦時中や終戦直後など、今と全く違う日本自体が大変貧しい環境の中で素晴らしいと思いました。今は環境が全く違う時代ですが、これからの若い世代の人達に、どんな音楽教育を、どんな風に音楽に接してもらいたいなどありますか?

芸術家になれ。
機械みたいにならないでほしい。誰も気が付かないうちに職人になってく。
世界のコンクールをみてもそう思う。
ピアニストの条件はいくつかあると思います。
大事なのはカリスマ性と品。その人の生き方は外に現れます。
隠すことはできません。

海外生活が長かったフジ子さんではありますが、海外公演など長旅の後の公演は大変な事もあるかと思います。何が一番大変ですか?またどんな事に気をつけられていますか?

飛行機が苦手。耳の調子が悪くなるのと、恐怖から体がカチカチになるから。
欧州内は列車で移動できるから好きです。

いつも演奏会の前に心がけていらっしゃる事、日々気を付けている事などはありますか?

20分必ず歩きます。足の裏を刺激すると脳が鮮明になる。
歩かないと頭の中真っ白のまま。「あれ変だな~」と思うと歩いていない。
あとチョコとバナナを食べます。公演前日は眠れなくなるからコーヒー、お茶は飲みません。

オフの時は何をされるのがお好きですか?
絵を描かれて個展も開催されたと聞きました。

そう、絵を描いたり、洋服を直したりしています。

音楽と絵の共通点や違いなどはありますか?

音色と人は言うけど、まさにそう。
あと演奏は毎日しないとダメ。
絵は半年空けても筆を握ればできる。
絵を描く方がやさしい。

好きなピアニストや好きな画家など、おしえてください。

いっぱいいる。今生きているのはブルーノ・ゲルバー。
画家もいっぱい好きな人がいる。
ロートレック、モジリアーニ、北斎とか。

フジコさんにとって、ピアノとは?

天国にいっても弾いていたい楽器。
自分が有名になるとは思わなかったから、昔から一人で弾いていても楽しかった。

はしくれながらも同じ演奏活動をしている者として、何十年も積極的に多くの演奏会をこなしていらっしゃるエネルギーに感服いたします。何からそのようなインスピレーションやエネルギーを得られていらっしゃるのでしょうか?

私の幸運は遅れてやってきました。
今までできなかたから短い期間でやれるのかもしれません。
あと、常に現状に満足していないのでもっとやろうと思える。

今回のブリュッセル公演に向けて、ひとことお願いします。

ブリュッセルには初めて行きます。
皆様と会うのをたのしみにしております。


(あとがき)
インタビューの中にもありますが、2004年のベルギー国立管弦楽団の日本公演の際のダンスパーティー、実はオーケストラの知り合いの方々に混ざって私も参加させてもらいました。
ティンパニ奏者がピアノを弾き、事務員の方がコントラバスを奏でてのダンスパーティーで、彼らのレパートリーの多さに圧倒されてしまいました。団員達に促され壇上に上がった指揮者のミッコ・フランク氏が”展覧会の絵ジャズバージョン”というのをサラサラと弾かれて!日本ツアーのプログラムの1つにムソルグスキーの展覧会の絵があったので団員達は大喜びでした。その際に遠くからお見かけしたフジコ・ヘミングさんにこうしてインタビューさせて頂くというのは、とても光栄でした。ブリュッセル公演が楽しみです!

【ブリュッセル公演の詳細】
日時: 2012年3月31日(土)20時~

場所:王立コンセルバトワール コンサートホール 地図
公式HP:http://www.samonpromotion.com/fujiko/be/ (英語)
チケットはフジトラベルにて発売中 前列席€40 (手数料込) 
フジトラベル Tel:(0)2 502 13 13 Email:info@fujitravel.be
最寄りのFNAC/WEBでも発売中 €20~€30 (+手数料)

【動画】 フジコ・ヘミング ”ラ・カンパネラ” 



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神田望美 (かんだ のぞみ):ベルギーを中心に演奏活動を繰り広げているフルーティスト。 日本、西欧諸国、ノルウェー、チュニジアの音楽祭、コンサートにも出演し、各国の新聞にて好評を得る。 Estampes(フルート・ヴィオラ・ハープ)、東京ブリュッセルトリオ、フルートアンサンブル4tempiのメンバーとして活躍し、室内楽を主に多くの音楽家と活動する。故西沢幸彦氏の影響を強く受け、新境地の開拓を目指し、邦楽器、語り、日本の音楽をプログラムに取り入れるなどの試みをしている。ブリュッセル王立音楽院フルート科教職課程を修了し、ベルギー公立のアカデミーの代理講師、Dinant International summer academieにて指導。Atelier de Fluteを立ち上げ指導を行う。日本でもセミナーや吹奏楽部指導などを定期的に行っている。これまでに高橋あかね、植村泰一、西沢幸彦、マルク・グローウェルス氏に師事、ヴァンサン・リュカ、ヴァンサン・コルトブリントらのセミナーに参加。 フェリス女学院大学音楽学部、王立モンス音楽院卒。公式HPブログも絶賛更新中!


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